校正のこと、弊社のこと、弊社の考えかたのことをお伝えするため、
校正会社のつぶやき と題しまして、今後数回にわたってコラムを連載します。
記念すべき第一回目はずばり、校正と校閲の違い、です。

第一回 校正と校閲の違い

よくセットで使われる「校正・校閲」という言葉ですが、
皆さんはその使い分け、把握していますか?

●「校正・校閲」の定義

校正と校閲の定義について、デジタル大辞泉では、下記のように書かれています。

【校正】
印刷物等の字句や内容、体裁、色彩の誤りや不具合を、あらかじめ修正すること。

【校閲】
文書や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり校正したりすること。

このような定義の違いがあり、
実作業の際も、「校正」と「校閲」でチェック項目は異なります。

たとえば、「ネット記事」を校正・校閲する場合の一例ですが……

【校正】のチェック内容は
・一般的な誤字脱字
・表記のゆれ
・レイアウト要素の重なりや抜け
・提供された原稿との相違

【校閲】のチェック内容は
・ファクトチェック:事実の確認
(年月日や人口、地理、人物の来歴、企業情報など)
・文脈的に矛盾がないか
(例:明らかに身長の高い人物を小柄と形容している
お菓子1パックの重量が100kgと書かれている
中国について書かれているのに挿絵がモンゴルになっている など)
・薬機法など、法に反する記述がないか
・差別用語などが含まれていないか

このように、内容は変わってきます。
一口に言えば、
校正は「基本的に書かれている内容を正として、明らかな間違いを直して全体のクオリティを高める」
校閲は「書かれている内容自体を疑い、一般常識や専門知識、事実関係資料をあたって誤りを見つける」
ことと言ってよいかもしれません。

どの項目を重点的に見るかで、作業内容や提供いただく資料、
かかる時間や労力などが変わってきます。

校閲と校正の違いをあらわす

●「校正・校閲」を依頼する

校正と校閲の違いは上記のように分かれておりますが、現場においては基本的に「校正・校閲」とセットで扱われています。
依頼者様に「校正をお願いします」と言われた場合でも、「校閲」の分野にあたる部分のチェックもご要望に含まれていることも多々あります。逆もまた然りですので、「校正する」「校閲する」という切り方をすることは、実は少ないのです。

弊社では、ご依頼いただいた案件やご要望に応じて、どの項目のチェックが必要かを個別に確認し、人の目・機械の目を駆使して最適なフロー・時間で作業を行なっています。

弊社で採用しております【機械の目】は校正の領域、【人の目】は校閲の領域を得意としています。
この二つについては、次回詳しくご説明します。

●完成してから「校正・校閲」……だけでは不十分

弊社は「完成したものを直す」だけが校正・校閲ではないと考えております。

校正業務が中心の編集・校正会社であるオフィスバンズは、ものづくりのどの段階で間違いが起こりやすいかを熟知している、危機管理のプロフェッショナルです。二段構え、三段構えでチェックをしても、スケジュールの限られるなかで原稿に大量のミスがあれば、稀に見逃されるものがあるのが実情であるということも、校正に携わっている者からすれば周知の命題です。
そのため私たちは「作成段階からミスを減らす」ことの重要性をずっと訴えてきました。

弊社は企画段階、原稿を作成する段階から「校正者視点でのワークフロー」を取り入れることで、作成中のミスや誤りを減らすご提案をいたします。毎回大量の赤字が発生する案件は、一度作業工程に校正者目線を入れて、見直してみませんか?

通常の校正・校閲はもちろん、そういったご相談も、お待ちしております。

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